英語耳を作る
リスニングの効果的な上達法の1つに、トマティスメソッドを用いた学習方法があります。
日本人は一般的に英語が苦手ですが、ヨーロッパにも英語が苦手な国民がいます。
それはフランスです。
なぜ、日本人とフランス人は英語が苦手なのでしょうか。実は共通点があったのです。
実は、日本語とフランス語は、利用する周波数帯域が低め(低音)の言葉を多用する傾向にあるのです。
一方、英語は、th, sh, pなどの音に代表されるように、高い周波数帯域(高音)を多用します。
ですから、そもそも、日本人やフランス人は、高い周波数帯域の音を聞き取ることができる環境にはないのです。
この原理を発見したのが、フランスの言語学者のトマティス博士で、彼の名を冠して、高い周波数の音を聞く訓練法により、英語などの外国語を学習する方法を、トマティスメソッドと呼びます。
つまり、英語を聞き取れる耳を作っていく、という方法ですね。
私は、数ヶ月間、トマティスメソッドの教室に参加してトレーニングを受けました。
ヘッドホンで、高周波部分を強調した英文や音楽を1時間程度聴きます。
そして、毎回、聴く前と聴いた後で、聴力の検査をするのですが、聴いた後は、確かに高周波を聞き取れる能力が上がっていました。
ただ、通信講座や教材の販売をやっておらず、教室に参加してトレーニングするのみのようですので、ちょっと不便かもしれません。
一方、日本でも同様な原理を利用した教材が発売されています。
それはマジックリスニングという教材です。
開発者は傳田さんという方で、お会いしてお話しさせていただいたこともございますが、偶然かも知れませんが、トマティスメソッドとほぼ同じような考えを、独自に考案なされたようです。
こちらも、高い周波数の音声や音楽を聴くトレーニングですので、同じように英語耳を作る効果があります。
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