英文法は宝の地図
英文法と言えば、思い出されるのが5文型ではないかと思います。
そして、この5文型にアレルギーを持っている人も多いのではないかと思います。
しかし、この5文型を理解することは、やはり大切なことなのです。
文法を正しく理解することは、英語の理解につながるのですよ。
ただ、これまでの英語学習法では、5文型の大切さは叫ばれても、なぜ5文型が重要なのかが教えてこられませんでした。
そのため、がちがちで近寄りがたい英文法というイメージが先行し、その良さ、便利さが伝わってこなかったのです。
でも、実際はそのようなことはありません。英文法を正しく用いれば、英語を理解する助けになるのです。
それでは、具体的に英文法を学習するメリットをお伝えしましょう。
以下の例文を見てください。
He read a book.
さあ、この文章を訳してください。
彼は本を読む。と訳した人、ちょっと早とちりですよ。
もし、彼は本を読む。でしたら、He reads a book.
ですよね。ご存じ三人称単数現在形のsが付かなければなりません。
しかし、この文章にはsがついていませんね。
これから推測されることはなんでしょうか。
そう、readは過去形だったのです。
過去形には、sが付きませんね。
このようにsが付いているかどうかをチェックすることから、その単語、ひいては文章構造を推理し、正しく意味を理解することができるのです。
もう一問やってみましょう。
Water the flower.
単語は、どれも中学生レベルの単語ですよ。
water = 水 という意味しか知らなかったら訳せません。
でも、この文章に着目すると、waterは文の先頭にあります。
また冠詞も付いていません。
このことから考えられるのは、waterは動詞ではないか、ということです。
文章の先頭に動詞がくると、命令形ですね。
つまり、waterせよ、ということなのです。花にwaterせよということは、そう、水をやるということです。
花に水をやりなさい。
このように、基本的な文法の知識を身につけておれば、単語や文章の構造が推理でき、正しく意味が理解できるようになるのです。
今度は、ちょっと難しい問題です。
The student invited to the party gave her a present.
よく見ると、動詞らしきものが2つあります。invited とgaveです。
しかし、1つの文章に、(述語)動詞は2つ存在してはいけません。
ということはどちらかは動詞ではないのです。
gaveは、giveの過去形です。過去分詞はgivenですから、gaveは過去形の動詞としてしか使えないのです。
一方、invitedは、inviteという動詞の過去形か過去分詞です。
1つの文章に述語動詞は2つ存在してはいけないというルールから、こちらは過去分詞と判断できます。
このように考えると、上記の英文は、partyにinviteされたstudentが主語であることがわかります。つまり、
そのパーティに招待された学生は、彼女にプレゼントをあげた。
と訳せます。
これも、正しい文法力を身につけたら推理できることです。
決して、当てずっぽうで文章を解釈しないことです。
英文法をいやがってはいけません。英文法はあなたの敵ではないのです。
英語の文章を理解するための大きな手がかりになるのです。
英語という宝物を探すための、宝の地図なのです。
味方につければ、これほど心強いものはありませんので、あなたの良き味方として活用してください。
そのためにも、手軽な英文法の本を一冊入手して、手元に置いて、疑問に思ったことはすぐに調べるようにしてください。
社会人向けの英文法の本もありますが、大学入試向けの英文法の本の方が、わりとわかりやすく解説しているものが多いです。
もし自分の英文法のレベルが大学入試向けの本では難しすぎるということでしたら、はずかしがることなく、高校入試向けの英文法の本を求めてください。
難しい本にチャレンジして撃沈するよりも、やさしい本で楽しく勉強する方が、よほど効果があります。
記事はお役にたてましたか?
記事にご興味をもっていただけましたら、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^